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酪農で作られるものって何?

 酪農とは、牛や山羊などを飼育し、搾乳して、乳製品を生産する畜産業をいいます。日本においては、北海道、岩手県、千葉県、栃木県、長野県、熊本県などで酪農が盛んに行われていますが、4割の生乳は釧路地方、十勝地方、根室地方の北海道東部で生産されています。
道東では、一農家で数百頭の乳牛を飼育する大規模牧場経営が行われています。最近は、全国的な傾向として、飲用牛乳の消費量が減退傾向にありますので、生乳の余剰問題が顕著となっています。このため、商品開発に力が入れられています。
酪農としての事業は、江戸時代に始まりますが、その原型は千葉県南部の戦国大名が開いた牧場です。江戸幕府8代将軍の頃には、インド産の白牛を放牧、繁殖させ、バターを生産し、日本酪農発祥之地とされています。

 さらにさかのぼること、千数百年前には乳牛を飼っていた記録もあり、酪や酥と呼ばれる乳製品をつくったとされています。滋養のために作られたもので、産業としての酪農は明治期まで待たなければなりません。牛乳から作れるものとしては、乳をそのまま発酵させたヨーグルトや加工していない乳の丈夫にたまった乳脂肪分のクリームがあります。
乳から固形分を取り出して固め、発酵させるとチーズになります、クリームから油脂分を分離させ、クリームを攪拌させてバターができます。保存性を高めるために、塩を加えます。バターにもいろいろな種類があり、その成分や製法により4種類に分けられます。
有塩バター、無塩バターに分けられ、無塩バターは、食塩が加えられていませんので、微妙な塩加減にこだわるケーキやクッキーなどのお菓子や、料理の際に利用されます。また、発酵バターと非発酵バターに分けられ、前者は独特の香りとコクが加わった深い味わくなります。後者は、くせがなく温和な風味のバターとなります。

 バターはフランス料理など西洋料理の味の決め手となりますので、幅広い消費者層で使われています。また、年度の後半になると、クリスマスのケーキやバレンタインデーのチョコレートなど、バターの需要が一気に広がります。このため、その時期にバター不足が重なってしまうと、バターの流通をつかさどる卸問屋が、洋菓子メーカーやパンメーカーなどに対して、供給を制限してしまいます。
乳製品は、日本の食文化において必要不可欠なものになっていますので、その安定供給が必要です。外国からも乳製品は輸入されていますが、国内酪農家の保護などの問題もあって、なかなか輸入量を増やすことが難しい状況にあります。畜産の一部である酪農においては、その家畜である牛が病気になるとその被害は壊滅的になりますので、安定した経営基盤を確立させることが重要です。

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